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| 結婚間近の下島陽平七段 (第8回ふれあい囲碁大会で) |
日本棋院、関西棋院主催の囲碁セミナーがもうひとつ往年の勢いがないと言われる一方で、地域のボランティアが手づくりで盛り上げる「ローカル型」イベントが活況を見せている。中でも日本棋院長野県本部が主催する「サマー囲碁カーニバル」は今年23歳の長寿を迎え、7月15日から21日までの7日間(前後半に分かれるが、通して参加もOK)長野県志賀高原の会場に外来入場者を含めて延べ200人近くを集める大盛況。内容は昨年7月の雑記帳をご参照いただくことにして、後半の4日間、私が会場で聞き込んだプロ棋士の近況などをご報告しよう。
ホットニュースは大会の人気者、下島陽平七段の結婚。8月26日、2歳年下の美奈子さんとの2年ほどの交際がめでたくゴールインする。陽平さんが大好きな草野球仲間の妹さんで、碁は知らないがこれから勉強したいと言ってくれたそうだ。二人の趣味は温泉旅行。すでに何度か婚前旅行を体験済みらしい。実行力に溢れた陽平七段のことだから、来年中には八段昇段と第一子誕生の二重のおめでたが実現するかもしれない。
もう一つは、日韓囲碁界の架け橋的存在とも言うべき新婚カップル、金賢貞(キム・ヒョンジョン)三段&中根直行八段のおめでた(披露宴の記事はここを参照ください)。この10月、玉のような男の子を産む予定らしい。中根八段は棋士の寄せ書きに「大」という字を書いていたから、きっと「大(まさる)」または何か「大」の字を付けた名前を考えているのではないか。
東の大渕盛人九段と共に“平成の木谷”と並び称される吉岡薫七段のもとには相変わらずプロを目指す有望な少年たちが集まっている。吉岡七段はすでに陽平七段、ヒョンジョン三段、川田晃平三段らに続いて昨年は柳澤理志初段を17歳で入段させた(現在6連勝中、中野杯U20選手権でも2回戦を勝ち上がり一躍優勝候補に名乗りを挙げている)。吉岡七段の声望を慕って、さらに内弟子1人、名古屋、東京から通う弟子たちが数人いるという。最年少は小学校4年生でプロに3子の手合いという山田陵馬君。「良く勉強するしとても筋がいい」と吉岡七段が楽しみにしている秘蔵っ子だ。
大会の講師陣は吉岡、中根、下島、柳澤各プロのほか、井口豊秀七段、加藤祐輝五段らの常連メンバーに加わって、今売り出し中の向井三姉妹のうち次女・三女の梢恵(こずえ、21歳)・千瑛(ちあき、18歳)両初段。ヒョンジョン三段のおなかが大きくなったため親友の関西総本部・井澤秋乃三段とともに今回は参加を辞退、代わって向井姉妹が特別参加した。
実は私は姉妹の顔と名前を見て愕然とした。昨年10月本ページに書いた「突撃!ずっこけインタビュー」にいくつも重大な間違いがあったことに気が付いたからだ。まず名前を間違えた。長女の芳織初段は「さおり」ではなく「かおり」、三女の「チエ」は「チアキ」が正しい。さらに、私がインタビューして「さだまさしさんの『雨宿り』が好きだ」と答えてくれた女流棋士は「チエちゃん」ではなく梢恵初段で、年齢も“番茶も出花の18歳”ではなく20歳だった(当時)。以上、まとめて訂正し、お詫びいたします。
私が見るところ、梢恵さんはこのところとみに女っぷりを上げてとても華やいだ印象(恋人でもできたかな?)。これに対して今『週刊碁』で「なんでもコーナー」を担当している千瑛初段はまだベビーフェイスが残ってあどけない感じ。NHK杯の解説で石田芳夫九段が「兄弟棋士では末っ子が一番強くなることが多い」と話していた(千寿師匠、お許しください!)と千瑛嬢に話しかけると、少々はにかみながら三姉妹の棋風を説明してくれた。
長女の芳織さんは堅実派。「地味にコツコツポイントを挙げていく」タイプ。次女の梢恵さんは感覚派。「予想もしなかったようなところに打ってきて、それが良い手であることが多い」そうだ。千瑛嬢自身は「徹底的に力碁」。プロになる前におじいさんに連れられて千寿会にも顔を出していた奥田あや初段(工藤元王座=前理事長代行に勝ったことがある!)と先日すごい闘いを繰り広げていた。これから幾星霜、脱皮を重ねて梢恵姉のように女っぷりを上げていくことだろう。
事のついでだ。私は調子に乗って千瑛嬢に好きなタイプを聞いた。言いよどむ相手には私は具体例を挙げて選択させる手段に出る。「ウックン、ケーゴ、ハネナオキ、高尾シンジに依田碁聖を加えて誰が一番いい男?」と問い質すと、千瑛嬢は「チョーウさんと答える人がきっと多いと思うけれど、私は高尾さんがいいと思う」と答えた。なっちゃん(高尾本因坊令夫人奈津子さん、慶応大学囲碁OB(OG?)で千寿会の客員でもある)大いに喜ぶべし!ただしもう一言付け加えなければならない。千瑛嬢はこうも言ったのだ。「私は男の人の顔はあまり気にしないのです」。
亜Q
(2006.7.26)