|
クリスマスオラトリオ
バッハの初回がクリスマスオラトリオになるとは思わなかった。 昨夜、BSでガーディナーのクリスマスオラトリオを放映していたので、つい録画してしまった。 そして、クリスマスイブの今夜、今聞きながらこの文章を書いている。 同じバッハのマニフィカトと似た威勢の良い序曲で始まる。 聞くのは15年ぶりくらいか。バッハの4大宗教作品 のひとつとされているが、やはりマタイ受難曲が質的にもスケールの大きさも一つ抜き出ている。 特にこのクリスマスオラトリオはマタイの陰に隠れているように感じる。 大学入学で上京するときの記念に、クラシックギターの先生から「マタイ」とこのクリスマスオラトリオ をテープに録音させてもらい、持って上京した。「マタイ」の方はアーノンクール、「クリスマス」の方は テルツ少年合唱の演奏だった。当初は同じくらいずつ聞いていた。というより、どちらもあまり聞かなかった。 その後、マタイは良く聞くようになり、生演奏会にも行った。僕が宗教音楽好きになるきっかけになった曲である。 一方、クリスマスオラトリオの方は、まったく聞かなくなった。聴いていた当時も歌詞の中身を意識して聴いたことは無かった。 今、15年ぶりに聞いて、メロディーについては記憶がよみがえってきた。しかし、歌詞については今回初めて 知った。まだ第1部が終わったところだが、聖書のイエス誕生の場面をテキストに、 オリジナルな歌詞の歌を挿入している。マタイと同じ形式のクリスマス版といった感じだ。メロディも良く似ている。 オリジナルの歌詞はマタイの方のオリジナルの歌詞とスタンスが似ている。同じ人の作詞なのだろうか。第2部 以降は教会カンタータのような感じ。 いよいよもって、「マタイ」と教会カンタータの有名なのを聴いていれば、わざわざレコードを買ってまで聴くほどのことも無い曲 だという気がする。 ところで、演奏者だが、相変わらずガーディナーは上手い。テンポ設定が速めで きびきびしている。それから、全体がスタッカート気味だ。 バッハをやるには上手すぎる気がする。技巧的な上手さが目立ちすぎ、それがかえってあだになっているきらいがある。 以前、ガーディナーの「マタイ」のレコードを持っていた。ものすごいアップテンポで「おいおい、ガーディナーさん、 そんなに急いでどこへ行く?」って演奏だった。僕は、友人が持っていたカビだらけの リリンクの「マタイ」のレコードと私のガーディナーのレコードを交換した。 今でもリリンクの「マタイ」は愛聴盤だ。リリンクの適度な下手さが良い。 なんだか今回は辛口批評だった。 |